大きなキッチンとタタミのワークスペースをもった大学キャンパス内の滞在型教育研究施設
慶應義塾大学SFCのキャンパス内に滞在型教育研究施設群を新たに計画するプロジェクト。40人収容のβ2は大きなダイニングキッチンとタタミの大広間の「集まる」というプログラムが特徴的な建築である。βキッチンがハブとなって地域も巻き込んだ食を通した学びを得ることが期待されている一方で、裸足で車座になれるタタミ空間は今のキャンパス環境にはないワークスペースとなっている。また建築的には合板の組柱梁構造という小林博人研究室が開発したべニアハウスという素人でも容易に建設できる構法で建設された。この構法によってまるでブロックを組むようにして学生でも簡単に柱梁を建設することができる。常設建築では前例のない構造なので計画時には構造試験を実施した。構想から設計、構造試験や施工に至るまで、学生と教員が協働して生まれた建築である。
用途:滞在型教育研究施設+食堂
所在地:神奈川県藤沢市
主構造:木造(べニア組柱梁構造)
業務範囲:設計(設計(建築/インテリア/家具)・工事監理)
設計者:菊地豊栄
共働者:大和リース(設計・施工)、鈴木啓/ASA (構造)、環境エンジニアリング(設備)、慶應義塾大学SBC合同研究会(設計)
敷地面積:9,092.96㎡
建築面積:470.66㎡
延床面積:418.02㎡
竣工:2017年12月
掲載誌:新建築 2021年4月号 124P
LINK:
慶應義塾大学SFC βヴィレッジ
慶應義塾大学 未来創造塾SFC-SBC(Student Build Campus)
慶應義塾大学SFC 小林博人研究室