記憶を継承しながら更新する小さな「入れ子」
4人家族が利用する軽井沢の別荘の建て替えである。既存の母屋に対して小さな離れを先んじて計画することで、母屋での家族の記憶を継承しながら全体を更新していくプロジェクト。離れは一部ロフトを配したシンプルなワンルームである。大きな前庭に対して南側は多角の全面開口を設けて開きつつ、他の面も様々な開口を設けて周辺のコンテキストを効果的に内部に引き込む。結果ロフトは入れ子状の設えとなっており、外郭から独立した浮いたような存在感となっている。
用途:別荘
所在地:群馬県吾妻郡
主構造:木造
業務範囲:設計(建築/インテリア/家具)・工事監理
設計者:Endo Kikuchi Design
協働者:ARSTR(構造)
敷地面積:892.81㎡
建築面積:31,66㎡
延床面積:40.66㎡
竣工:2024年9月
写真:田中克昌