東日本大震災直後のコンペ。孤独と情報化が進む現代の「癒し空間」の在り方を提案した。戦国時代は茶室が戦乱から逃れるための「癒し空間」となっていたことに想起し、現代においては情報化によって薄れている生身の人間の温もりが人を癒すのではないかと考えた。この茶室は閉じる・開くの変化により、周囲との距離を拡げたり縮めたりできる。混乱した社会からは距離を置きつつ、人との距離を縮められる茶室を目指した。
用途:一坪茶室
期間:2011年6月~11月
設計者:遠藤奈々子
共働者:桝永絵理子、水上梨々子
LINK:日本建築学会全国建築学生グランプリ